美しい若紫(画像あり)

「美しい若紫」


源氏の君が、幼いころの「若紫(のち紫の上)」に絵や書を教えている場面が「若紫」の巻の中に描かれています。若紫の目の前で、
「むさしの(武蔵野)といへばかこたれぬ」(3行目以下)
という言葉を美しい文字でお書きになり、それを幼い若紫がご覧になる。
その後、源氏の君が語りかけます。(7行目下の方から8行目まで)

(源氏の君)「いで、きみ(君・若紫)もか(書)い給(たま)へ」
(若 紫)  「まだ、ようはか(書)かず」

という二人の言葉のやりとりがあります。

幼い若紫


上の写真原文の現代語訳は次の通りです。

(源氏の君)「さあ、君(若紫)も 書いてみなさい」

(若 紫) 「まだ、よくは書けないわ」


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